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HOME > LPガス安全委員会について > 支援事業「ハイゼックス災害炊飯授業・火起こし体験出前授業」の紹介

LPガス安全委員会が支援する保安活動レポート

滋賀県LPガス協会

火育出前授業

滋賀県LPガス協会では、保安活動として青年委員会と協力し、地域の保育園や小学校で火育出前授業を行なっています。今回、災害時に役立つ炊飯袋ハイゼックスを利用した炊飯、火おこし体験の授業を、滋賀県日野町立南比都佐小学校5、6年生の児童23名を対象に実施しました。

炎の文化の大切さを伝えたい

LPガスの安全性を子どもたちに伝えるのは重要ですが、滋賀県LPガス協会では、その前に今の子どもたちには「火」を見る機会が減っていることに着目。火を扱う自分たちこそが、人間の文化を育み、生活に欠かせない火の大切さを伝えていこうと、火育授業に力を入れています。

今年は初の試みとして、災害救助用炊飯袋(ハイゼックス)を使っての炊飯体験を取り入れました。災害時に分散自立型エネルギーのLPガスがあれば、火を使うことができ、暖がとれて、煮炊きができ、避難所でも温かいものが食べられます。いつ起こるか分からないけれど全国どこでも起こりえる災害に備え、子どもでもできる炊飯方法、LPガス常備の必要性を伝えます。

災害の時、ご飯を炊くには?

まずは5、6年生の児童たちにLPガスについて、そしてハイゼックスを使っての炊飯方法を説明します。この日用意したものは、ハイゼックスの他、口を止める輪ゴム、計量用のプラスチックカップ、無洗米、水、味付け用の塩、ごま塩、しょうゆ、だし、ケチャップです。

災害の時、ご飯を炊くには? 災害の時、ご飯を炊くには?

災害時を想定した炊飯体験のため、使用する米も水もあえて正確に計量せず、目分量で解説します。「いざという時に計量カップがあるとは限りません。だいたいの量でもご飯が炊けることを覚えていてほしいから、簡単に伝えます」と滋賀県LPガス協会の駒井さん。

災害の時、ご飯を炊くには? 災害の時、ご飯を炊くには?

半カップほどの米とそれより少し多めの水をハイゼックスに入れて、空気を抜きながら袋を絞り、輪ゴムで口を止めます。続いて、ケチャップなどで味付けにも挑戦です。一人4、5袋を準備できたらまとめてザルに入れ、お湯を沸かした大鍋に投入。30分炊き、10分ほど蒸らします。災害時に用いる大鍋の湯は、川の水など飲用でもなくても炊けるところが災害救助用炊飯袋の利点です。

災害の時、ご飯を炊くには? 災害の時、ご飯を炊くには?

その間、児童たちは二人一組になって火おこしに挑戦しました。最初は道具だけ渡されて、使い方は謎のまま、なんとなく試してみますが、やはり火はなかなかつきません。青年委員会が道具の使い方を披露して、ようやく火がつくと、児童たちからワッと歓声が。コツを得た児童たちは、休憩も挟まずに火おこしに再チャレンジ。15分もするとほぼ全員が成功しました。その後、マッチの擦り方の指導も。「マッチを使ったことはあるけど、擦り方を習ったのは初めて」という児童もいました。

災害の時、ご飯を炊くには? 災害の時、ご飯を炊くには?

ハイゼックスご飯、お味はいかが?

ハイゼックスで炊いたご飯ができ上がりました。試食した児童たちから「おいしい!」「モチモチしてる〜」と、明るい声が次々上がります。自分で作ったものだからか、真っ赤なケチャップご飯も「ちょうどいい」と食が進んでいました。「帰ったら家族に教えたい」という女子児童からの声もありました。

ハイゼックスご飯、お味はいかが? ハイゼックスご飯、お味はいかが?

今回の災害時の炊飯と火おこし体験について、児童たちは「今までやったことがないので火をつけるのは怖かったけど、友だちと協力してできた」「ご飯がおいしかった」「暮らしに身近な火についてよく分かった」「ハイゼックスの使い方を知った、災害の時は役立てるようにしたい」など感想を発表。

南比都佐小学校の小椋校長からは、「地域をあげて防災訓練に取り組んでいます。LPガス協会の火育出前授業で、子どもたちの試食までを含む企画は今回初めてでしたが、ご担当の方から丁寧な説明をいただき、受け入れました。こんなに美味しく炊けるとは驚きましたね(笑)。こういった取り組みを、校内で教師だけで行うのは難しく、大変ありがたいです」とお言葉をいただきました。

LPガス安全委員会は、保安活動支援事業の一環として、一般社団法人 滋賀県LPガス協会が実施している「ハイゼックス災害炊飯授業・火起こし体験出前授業」を支援しています。

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