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支援事業「富士市立鷹岡中学校保安出前教室」の紹介

中学1年生を対象に、LPガスの専門家が授業 一般社団法人 静岡県LPガス協会「保安・防災体験出前教室」

一般社団法人 静岡県LPガス協会では平成27年6月~28年2月、「地域で育む住宅展・LPガス保安出前教室事業」を行っています。県内各地の幼稚園や中学校での保安出前教室、住まい博への出展などを通して、地域の方々へLPガスの知識と保安防災に関連する情報をお伝えしています。活動の中から富士市の中学1年生を対象に行った、「保安・防災体験出前教室」の様子をご紹介します。

マイコンメータの機能やガス栓の仕組に、生徒も興味津々

授業風景

今回お邪魔したのは、静岡県富士市立鷹岡中学校。約180名の1年生に向けて「保安・防災体験出前教室」を二日間開催しました。LPガスに関する講話、防災に関する講話、起震車・料理体験を、午前中の3時限で行いました。
LPガスの特性・基礎知識の教室では、講師自ら制作した「大気中挙動実験装置」で、LPガスと質量が同程度のドライアイスを用い、ガス漏れの際のLPガスの動きを説明。クリアボックスを使った装置内部にドライアイスの白い煙がたまり、換気扇代わりのドライヤーによってガスが空気にかき混ぜられるのには生徒たちも驚いた様子。もしガス漏れに気がついたら換気扇を回さず、まずは戸や窓を開けるように家族と共有しましょうと、講師も強調しました。
さらにマイコンメータが、震度5弱や、ふだんより大量のガスの利用を感知するとガスを停止させる機能、シンプルでも確実性の高いヒューズガス栓の仕組を解説。生徒たちは実験を通して、ガス機器の安全性やもしもの時の対処など理解を深めました。

マイコンメータデモ機を使用し、マイコンメータが揺れを感知しガス※を止める仕組みを、生徒たちに体験してもらいました。※実験用に空気を使用。

ガス栓実際のヒューズガス栓を実験用に加工して、ガスが止まる仕組みを学んでもらいました。

富士山のそばだからこそ保安・防災の意識向上を

危機管理の講習

防災に関する講話では、静岡県東部危機管理局の講師が担当しました。阪神淡路大震災、東日本大震災のデータを見ながら、各家庭や学校でできる地震対策、非常時に最低限必要な備品などを紹介。また富士山に近い立地であることから、噴火が起こる仕組、溶岩、火砕流、融雪型火山泥流などの到達する範囲や速度などの説明も。災害時は、自分で身を守る「自助」はもちろん、近隣の住民で支え合う「共助」の意識が日頃から大切であることを生徒たちに伝えました。
さらに校舎の外で、地震の揺れを再現する「起震車」に乗車体験。思いのほか大きな揺れを体感し、脚の固定されたテーブルに皆しっかりとつかまっていました。

LPガスを使った料理の美味しさ、楽しさを体験した、本日の感想は?

料理体験、プロパノータ

最後に生徒たちは、LPガスを使った簡単料理をいただきました。食パンにメロンパン風味のペーストを塗り、LPガスコンロのグリルで焼いたトーストで、ふっくら焼き上がります。電気トースターとの食感の違いを、感じてもらえたでしょうか? また会場では中古ボンベを利用して作られた楽器「プロパノータ」も展示。このプロパノータは、静岡県内で制作されています。(http://www.propano-ta.com/

起震車

今回の出前教室で印象深かったものを尋ねてみると、「起震車!」という声。そして「家のテーブルは床に固定されていないから、危ないですよね」と、さっそく今日の体験が身に付いていました。
LPガスの講話では、臭いを感じたらどうするか、「換気扇」の使用法を改めて質問したり、ガスボンベ1本でどのくらいの期間使用できるか、また都市ガスとの違いについて質問する生徒もいました。ガスそのものについて改めて興味を持ったようで、生徒たちの関心に、教職員からは総合学習のあり方について検討したいという感想も得られました。

LPガス安全委員会は、保安活動支援事業の一環として、一般社団法人 静岡県LPガス協会が実施している「保安・防災体験出前教室」を支援しています。

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